40代になってから、鏡を見るのが少し憂うつになりました。
以前はそれほど意識していなかった髪のボリュームやうねりが、最近になって急に気になるようになったんです。
30代の頃は、多少髪が傷んでいても、美容室でトリートメントをしてもらえば、それなりにきれいな状態を保てていました。
ところが40代に入ってからは、何かが違うんです。
髪の表面はパサついているのに、頭頂部はぺたんとしてしまう。
毛先は広がるのに、分け目は以前より目立つようになった気がする。
しかも、毎朝ブラッシングをすると、ブラシに抜け毛が何本も絡まっているんです。
最初は季節の変わり目だからかなと思っていました。
でも、シャンプーをするたびに排水口にたまる髪の毛を見ると、どうしても不安になってしまいます。
排水口のネットを交換するときも、以前より抜け毛が増えているように感じて、思わずため息が出てしまうんですよね。
このまま髪が少なくなってしまったらどうしよう。
数年後には、もっと地肌が目立つようになってしまうのかな。
そんなことまで考えるようになりました。
特につらいのは、髪をきれいにしたくて、それなりにお金も時間もかけているのに、思うような変化を感じられないことです。
私は以前から美容に興味があり、スキンケアだけでなく、ヘアケアにも気を配ってきたつもりです。
市販のシャンプーだけでは物足りなくなって、サロン専売のヘアケア商品を試したこともあります。
髪の内部補修をうたったトリートメントや、乾燥を防ぐヘアオイルなども使ってきました。
それでも、40代になってから気になり始めた抜け毛やうねりは、なかなか落ち着きません。
そこで思い切って通い始めたのが、美髪専門サロンでした。
普通の美容室とは違い、髪の状態を丁寧に見てもらいながら、自分に合ったお手入れを受けられることに魅力を感じたんです。
初めて施術を受けた日は、本当に感動しました。
鏡に映った自分の髪が、久しぶりになめらかに見えたんです。
毛先までまとまりがあって、指を通したときの感触もいつもとは違いました。
これなら昔のような髪を目指せるかもしれない。
そう思うと、少し高めの施術料金も、自分への投資だと納得できました。
ところが、何度か通っているうちに、ある悩みが消えていないことに気づいたんです。
髪の手触りや見た目は整っても、シャンプーのときに抜ける髪の毛は相変わらず気になるまま。
朝起きたときの枕元にも、髪の毛が落ちていることがあります。
さらに、根元から伸びてくる髪には、以前にはなかったようなうねりを感じるようになりました。
サロンで丁寧にブローしてもらった日はきれいなのに、自宅でシャンプーをして乾かすと、また髪がまとまりにくくなってしまうんです。
どうしてこんなに頑張っているのに、思い通りにならないんだろう。
そんな気持ちになってしまいました。
もちろん、美髪専門サロンのお手入れが悪いわけではありません。
髪の手触りや見た目を整えるケアと、抜け毛そのものへの対策は、必ずしも同じではないこともわかっています。
それでも、毎月それなりの金額をかけて通っていると、どうしても期待してしまうんですよね。
せめて、もう少し髪にボリュームが出てくれたら。
せめて、朝のスタイリングが楽になってくれたら。
そんな小さな願いさえ、なかなかかなわないことが悲しくなります。
特に気になるのは、顔まわりの髪です。
以前は自然にまとまっていた前髪が、最近は根元から変な方向に曲がってしまうことがあります。
ドライヤーで引っ張るように乾かしても、時間が経つとまたうねりが出てくるんです。
湿気の多い日はさらに厄介です。
朝、ヘアアイロンで丁寧に整えたはずなのに、通勤途中には顔まわりの髪が広がり始めています。
会社に着いてお手洗いの鏡を見ると、家を出たときとはまるで違う髪型になっていて、がっかりしてしまいます。
しかも、髪のボリュームが気になるからといって、何度もヘアアイロンを使うのも不安なんです。
これ以上髪を傷めたくない。
でも、セットしないとまとまらない。
そんな矛盾した気持ちを抱えながら、毎朝鏡の前で格闘しています。
40代になってからは、髪のツヤだけでなく、分け目や頭頂部の見え方まで気にするようになりました。
外出先でエスカレーターに乗るとき、後ろにいる人から頭頂部がどう見えているのか、ふと気になってしまうことがあります。
職場で座って仕事をしているときも、立っている人から分け目が目立って見えていないかなと心配になることがあります。
自分では気にしすぎだとわかっているんです。
それでも、一度気になり始めると、なかなか頭から離れません。
以前は好きだった髪を下ろすスタイルも、最近は少し苦手になってしまいました。
髪を下ろすと毛先が広がるし、結ぶと今度は生え際や分け目が気になる。
どちらにしても、以前のように気軽にヘアアレンジを楽しめなくなっている自分がいます。
そんなとき、同年代の女性の髪がきれいに整っているのを見ると、つい羨ましくなってしまうんです。
同じ40代なのに、どうしてあんなに自然なボリュームがあるんだろう。
どんなシャンプーを使っているのかな。
特別なヘアケアをしているのかな。
そんなことを考えてしまいます。
もちろん、髪質には個人差があるし、年齢だけですべてが決まるわけではないこともわかっています。
それでも、昔の自分の写真を見ると、今との違いに寂しくなることがあります。
30代前半の頃は、髪の毛を巻くだけで自然な華やかさが出ていました。
特別なスタイリング剤を使わなくても、毛先までまとまりがあって、髪を下ろしているだけでそれなりに決まっていたんです。
あの頃は、髪の毛があることも、普通に伸びてくることも、当たり前だと思っていました。
まさか40代になって、抜け毛の本数や分け目の広がりをこんなに気にするようになるなんて、想像もしていませんでした。
美容室で髪を切ってもらうときも、以前はどんな髪型にしようかと楽しみにしていました。
でも最近は、担当の美容師さんに頭頂部のボリュームや髪のうねりについて相談することが増えました。
「年齢とともに髪質が変わる方もいますよ」
そう教えてもらうと、少し安心する反面、やっぱり年齢の影響もあるのかなと複雑な気持ちになります。
40代になると、ホルモンバランスの変化や生活習慣、ストレス、栄養状態など、さまざまな要因が髪の状態に関わることがあるそうです。
ただ、抜け毛が増える理由は人によって違うため、単純に年齢のせいだと決めつけられないことも知りました。
それを知ってからは、今までのヘアケアだけで十分なのか、少し考えるようになりました。
美髪専門サロンでのケアは、髪をきれいに見せるための大切な時間です。
施術を受けた後のなめらかな手触りも、私にとってはうれしいものです。
でも、抜け毛が続いていることまで、サロンのお手入れだけで解決しようとしていたのは、少し違ったのかもしれません。
最近は、食事や睡眠のことも気になるようになりました。
仕事が忙しい日は食事を簡単に済ませてしまうことがありますし、夜遅くまでスマートフォンを見てしまう日もあります。
疲れて帰ってくると、髪を乾かすことさえ面倒になる日もあるんです。
そうした日々を振り返ると、髪だけに高価なお手入れをするのではなく、生活全体を見直すことも大切なのかなと思うようになりました。
とはいえ、仕事や家事をこなしながら、毎日完璧な生活を続けるのは簡単ではありません。
栄養バランスのよい食事を意識したくても、忙しい日はどうしても手軽なものに頼ってしまいます。
睡眠時間を確保しようと思っていても、やることが終わらず、気づけば日付が変わっていることもあります。
そんな自分を責めてしまう日もありますが、無理をしすぎず、できるところから変えていきたいと思っています。
それと同時に、抜け毛が長く続いたり、分け目が以前より目立つようになったりする場合は、髪の専門的な相談ができる皮膚科で一度状態を確認してもらうことも考えています。
サロンで見た目を整えることと、抜け毛の原因を確かめることは、やはり別の問題だからです。
今の私が一番悲しいのは、髪にお金をかけているのに思い通りにならないこと以上に、自分の髪に自信が持てなくなってしまったことなのかもしれません。
朝、鏡を見るたびに抜け毛やうねりばかり探してしまう自分。
外出先でも湿気や風を気にして、何度も髪を触ってしまう自分。
美容室から帰った日はうれしいのに、数日後にはまた同じ悩みを抱えてしまう自分。
そんな毎日が、少しつらくなっていました。
本当は、もっと気楽におしゃれを楽しみたいんです。
お気に入りの洋服を着て、自然なツヤのある髪を下ろして出かけたい。
友人と写真を撮るときも、分け目や毛先の広がりを気にせず、心から笑っていたい。
髪型が決まらないからといって、せっかくの外出を憂うつな気持ちで始めたくありません。
40代になったからこそ、若い頃とは違う上品さや落ち着きを楽しみたいと思っています。
そのためにも、髪の悩みと向き合いながら、自分に合ったお手入れを見つけていきたいです。
美髪専門サロンで髪の手触りや見た目を整えることも続けたいですし、毎日のホームケアも大切にしたい。
一方で、抜け毛については原因をきちんと確認して、自分に必要な対策を考えていきたいと思っています。
髪のうねりについても、無理に真っすぐにしようとするのではなく、今の髪質に合ったスタイリング方法を見つけられたらうれしいです。
以前とまったく同じ髪に戻ることだけを目標にするのではなく、今の自分の髪を少しでも好きになれるようにしたい。
40代の髪の変化は、私にとって想像以上に大きな悩みでした。
でも、まだ諦めたくありません。
これから50代、60代になっても、自分らしい髪型を楽しんでいたいからです。
いつか朝の鏡の前で、抜け毛やうねりのことばかり考えるのではなく、「今日の髪、なかなかいい感じ」と笑える日が増えたらいいな。
そんなささやかな願いを胸に、これからも自分の髪と丁寧に向き合っていきたいと思っています。